Tips2 レポートの書き方

先生は何をみているのか?

皆さんが提出したレポートに評点をつけるときに、教授達は何を見ているのでしょうか?そこから、どんな書き方が求められているのかを考えてみましょう。

講義でやったことをきちんと把握したかどうかを確認する場合もあるでしょう。しかし、多くの場合、彼らが求めているのは、知識が伝わったかどうかだけではありません。与えられた課題や分野、テーマの中で、把握すべき情報(材料)を基に、自分なりに論理展開を組み立てて、自分なりの結論を導くというプロセスです。大学生のレポートでは、結論自体よりも、そのようなプロセスを踏んでいるかどうかが大事です。 大局的に大学教育といった観点からみても狙いはそこにあります。一方的に情報を詰め込む形式が主体だった中学・高校までの教育とは異なり、自分で考えて、それをロジカルに組み立てて相手に伝える、アメリカでいうと、ディベートのような訓練を積ませることを求めているのです。

疑問系で考えて仮説と検証

では、具体的に、どのように作成すればよいのでしょうか。まずよく言われることは、テーマは疑問文で考えるということです。その疑問に対して、仮説を提示し検証していくスタイルが効率的です。

一から、いろいろ考えて積み上げるのではなく、最初に大胆にストーリーを仮に決めてしまうのです。そこから肉付けしたり、修正したり、戻ったりしながら作るほうが、一から積み上げ式で考えて書くよりも、数段楽でしょう。

 

例えば、「携帯電話の普及で高校生の交友関係はどうなったのか?」といったテーマについて仮説を立てます。これは、ある程度「えいや!」で立ててしまっても構いません。少なくとも数回その講義に出て、その分野の基本的な情報を押さえていれば(もしくはテキストを見直してみることで)分かる範囲の知識があれば大丈夫。それに加えて一般的な常識があれば、あとは自分の発想力で決めてしまいましょう。もし、途中で間違っていることがわかれば、修正すればよいのです。 仮説を検証する方法ですが、これは、弁護士もののドラマなどでよくある、無罪もしくは有罪を主張するために展開するストーリーを参考にして考えるとよいでしょう。弁護士や検事になったつもりで、頭をつかってみてください。

先ほどの続きですが、仮説を「携帯電話の普及で、高校生の交友関係は広くなったが、一人当りの交友は薄くなった」と立てたとしたとしましょう。

すると、まず携帯電話の普及状況を調べて、普及が進む前(例えば1995年)と後(例えば2005年)で交友関係を調べることが必要になります。交友関係は、○▲省が出している青少年の生活調査や意識調査を参考にしてみます。そのようなプロセスを経て、立証していくのです。もし、途中で当初の仮説と異なる結果(例えば、「広くなり、かつ一人当りの交友も厚くなっている」といった結果)が出てきた場合、仮説を訂正すればよいのです。